喫茶と読書 ひとつぶ

20210312

ようやく釣り銭が合いました。おっちょこちょいなので、1000円の束に5000円が混ざっていて、どうやっても4000円不足で、全部のお金を計算したりして、15分くらい悩みました。解決してよかったー。

今日はびっくりするほどお客様が来てくださいました。不思議ですね。昨日は限りなくゼロに近かったのに、今日は一転。何か要因があるんでしょうね。温度とか湿度とか、曜日だとか月の上旬とか下旬とか。そういういろんなことが混ざり合って、知らず知らずのうちに影響しているんだろうなあと思います。

やっぱりお客様がきてくださると嬉しいですね。難しいオーダーはそんなにないんですが、張り切ってしまいます。そして、夜に仕込みをしないと、明日きついよなあと思って仕込みをする。すごく楽しいです。これも張り切ってやりました!皆様、ありがとうございます。

今日は朝、紅茶の在庫が不安だったので思い切って流山に行ってきました。やっぱり行ってよかったし、少し時間もあったので、紀伊国屋も見てきました。やっぱり見るたびに欲しい本がありました。が、図書館で借りている本もあるし、読みかけの本もあるし、娘が買った本で面白そうなものもある。少し片付けてから買おう、と、何も買わずに出てきました。欲望は限りないです。

その道中、ずっとピアソラを聴いていました。そして、さっき仕込みをしながら、大友さんのラジオを繰り返し聞きました。ピアソラがタンゴの世界でやりたかったこと、やったことは、ジャズでいろんな人がやったことと同じ意味合いがあるということでした。だけど、ジャズはたくさんの人がアプローチしたけれど、タンゴの世界でそれをやろうとしていたのは、おそらくピアソラ1人だけ。とても孤独な道のりだっただろうと、大友さんは解説していました。踊るための音楽を聞くための音楽にする、ということ。踊ることは、狭い社会での決まりごとを伴うけれど、ラジオやレコードといったメディアが発達するにつれ、そのための音楽では届かなくなっていた。だから、聞くための音楽を作る試みをジャズのアーティストも、ピアソラもしていった。そういう時代だった。すごく説得力がありました。私はジャズもタンゴも全然知らないけれど、新しい時代を感じて、そこに響く音楽を作ろうとしたということは、とても理解できると思いました。

時代のことを、あまり調べていないのですが、私がなぜピアソラの音楽がいいなと思ったかというと、とても懐かしい感じがしたからです。10代の頃かな、好きだったハリウッドの映画に似合う、そして実際流れていたんじゃないかと思うような旋律、ムードだったのです。今だに憧れがあるのかもしれません。

雨も降っているし、そろそろ帰ります。あしたも良い1日でありますように。今日ご来店いただいた皆様、本当にありがとうございました。皆様にも明日が良い1日でありますように。雨は降っているけれど、あまり寒くないです。それではおやすみなさい。