喫茶と読書 ひとつぶ

20200706

朝から雨。割と激しい。結局車通勤している。カブで通勤しようという計画だった。準備の時は、毎日何かしら持っていかないといけなかったから仕方ないとしても、開店したらと思っていたけど、ほぼ毎日雨の予報で、カブで行く勇気がない。大した距離ではないので、多少雨にぬれても帰りならいいのだけど、本当は。今年の梅雨はしっかりした梅雨だ。きちんと雲が垂れ込めている。

日記を書くのはみんないつ書いているのだろう。基本的にはその日の夜?でも、そうすると夜にあったことが書けない。それは翌日の日記になるのか。6月に翌日に前日の日記を書くということをやっていたけど、私のように物覚えの悪い人間だと、とても雑な感じになってしまう。それで思いついたのが、折に触れて1日中日記を書くページを開いておいて、ちょこちょこ書くというスタイル。これを今やっている。

昨日今日と、スピーカーのブルートゥースの調子がとても悪い。この間からプチプチ切れるので、カウンターの近くに持って来たら、切れることはなくなった。が、一旦切れるともう繋がらないという事象が発生。昨日は何度もBluetoothを入れたり切ったりしたら繋がったけど、今日はなんとしてもダメ。これはマックが悪いのかと思って、iPadやiPhoneで試しても繋がらない。スピーカーが壊れているのか?BOSEのHPで調べて、再起動みたいなことをやった。すると、直った!よかった。そんな新しいものではないけれど、まだまだ使いたいので。帯電みたいなことなんだろうか。今は順調。

昨日閉店作業をした後に、ひとつぶで村上春樹の『猫を棄てる』を読んだ。もう音楽もなく、照明も自分が座っているところだけを灯して、読んでいた。この本にはそのシチュエーションが多分とてもよくて、集中することができた。村上春樹さんは昭和25年生まれとのこと。親が戦争体験をしている世代。私はもう少し年下だけど、親には戦後の記憶がある。祖父や祖母にも第二次世界大戦の話は聞いたことがある。学校の先生も戦争経験のある人がいて、それは本や教科書の中だけのことではなかった。今はもう、本当に遠い話になりつつあるんだろう。『猫を飼う』は戦争を語るものではないけれど、歴史というものを思わせる本だった。「戦争」だから、わかりやすいけれど、日常の中に小さな分岐点はたくさん潜んでいて、それが堆積していく。わずかづつ、人の運命が決まっていく。だから、注意しておかないといけない、と思う。日常に潜む暗い影みたいなものに敏感になっていないと、大きくなってからではもう止められないこともある。

ひとつぶは明日でオープンして1週間となります。人生で1番濃い6日間だったかもしれない。明日はお休みになりますが、リフレッシュして、2週目を迎えます。1週間でわかったことも、変えた方がよい事も、まだやらないといけない事もいろいろとありました。いらしてくださったお客様、応援してくださっている皆様、ありがとうございます。これからも末永くよろしくお願いします。