喫茶と読書 ひとつぶ

20200109

早い早い、もう新年明けて10日になろうとしています。

昨日は紅玉を見つけて、ジャムを作りました。

紅玉はもうこの季節はなかなかなくて、ゆずやレモンにちょっと飽きていて、冷凍フルーツで何かしようかなと思っていた所だったので、見つけた瞬間にすごく嬉しかった。

今までりんごのジャムはフジでしか作ったことがなくて、美味しくないわけではないけど、ぼやっとした感じがして、りんごのジャムはパスと思っていましたが、美味しそうなレシピがあって、来年は紅玉が出たら挑戦しようと思っていました。

皮も一緒に煮て、うっすらピンク色のジャム。アップルパイのフィリングに紅玉を使ったことがあったけど、あの時は皮は捨てていたような気がする。福田里香さんの『季節の果物でジャムを炊く』のレシピです。

切っている時からワクワクするような林檎らしい香り。ゆっくり煮ているうちに、うっすら色づき始め、幸せな香りがお鍋から。ツヤツヤなバラ色がかわいい。瓶に詰めたあとのスプーンを舐めて甘さと酸味のバランスに感動。ジャムにとって、酸味は大切だなと改めて実感しました。味を引き締めて、複雑にしてくれる。とろみ、香気、甘さの後にくる酸っぱさ。そんな味覚の時間軸みたいなものを取り込んで、もう一口食べたくなってしまう。これがフジだと出てこなかった。

私が小さい頃は紅玉は当たり前のりんごで、でも酸っぱいからあまり好きではなかった。一口食べて、母が「これボケちゃったね。早く食べないといけなかったね」と残念そうに言っていたのをよく聞きました。

昨日も切っている時に一口食べてみたのですが、やっぱり生食だと酸っぱいし、果肉が柔らかいということなのか、りんごのシャキッとした感じがなく(もうボケ始めていたのかも)あまり美味しくない。

紅玉は生産が減ってしまい、逆に高価なりんごになってしまった時期もあると聞きました。今は加工品に使用する需要があるという認識がされたため、それほど高価ではないようです。

できたジャムをみんなに食べてもらいたくて、残っていた餃子の皮で包み、バターで焼いて、食後のデザートに。外と中のギャップがすごい。ジャムさん、ごめんなさい、次はちゃんとしたパイの皮で包ませていただきます、と謝りました。