喫茶と読書 ひとつぶ

20250818

こんばんは。なんとか一週間終わりました。今週はすごい一週間だった気がします。今日もスープ以外は全部終わってしまって、驚きでした。ありがとうございます。仕込みは普通にやっていたんですけどね。どんどんなくなってしまって、ちょうどよかったくらいなのかもしれませんが、びっくりしました。これでスープも終わっていたら、と想定すると、だいたいマックスの売り上げになります。みんなお盆の間は家族やお友達と時間を過ごしたので、一人の時間が欲しくなっていたんだなと、思ったりしました。勝手な想像ですが、わかる気がします。

夜になって、注文も落ち着いて、『シン・アナキズム』読了しました。面白かったです。すごくすごく良い本でした。著者の重田園江さん、調べたらたくさん書かれている方でした。フーコーの新書は読んでみたいなと思いました。

読み終えて、何が「シン・アナキズム」なのかというのはかなりはっきりしたと思います。アナキズムのイメージといえば、大杉栄と伊藤野枝的な、暴力とか破壊、テロリズムという連想があります。でも、ここでいう「シン・アナキズム」は、破壊よりも再組織化というイメージなのです。それにはまず、今の社会の仕組みについて疑問を持つこと。自分が常識とか当たり前と思っていることの根拠に思いを巡らすこと。アナキズムとはあまり関係ないかもしれないけれど、夫婦が同姓同氏となったのは、明治からだったりします。同氏でないと、家族の結束が得られない、と訴える人は明治時代の前は家族はバラバラだったというのでしょうか。自分がなんとなく思っている常識には、それほどの歴史も根拠もないのかもしれない。そうやって、いろんなことを疑って、調べて考えてみること。まずはそこから始めていくことなんだと思います。そして、他人を尊重すること、話し合うこと。こういうことにはものすごく時間がかかるし、コストがかかります。でも、そういう時間を作るために、私たちは機械化し、AIの開発などを進めてきたのかもしれません。よりよく生きること、宇宙とは何か、美しいとはどういうことなのか、正義とは何か、環境を損なうことなく生きることができるのか。世界にはまだまだ秘密がたくさんあるのです。こんなことを書いている私ですが、必ずしも、それが実現可能とは思っていません。いろんな考え方の人がいるから。そして、考えたくない人もいるから。それでもこんな本を読んだ後には、力が湧いてくるのを感じます。グレーバー読み直そう。勇気が出ました。(重田園江『シン・アナキズム』NHK BOOKS/2025年7月)

さて、木曜日からのメニューです。カレーはキーマカレー、スープが未定です。おやつは水まんじゅうに挑戦です。プリンとスコーンもあります。というわけで、帰ります。スープどうしようかな。本当に何も考えてない。どうしよう!それではまた木曜日に。おやすみなさい。