20250306
火曜日と水曜日のお休みは、お休みと言えるのか?という感じでした。仕入れと仕込みが全てでした。まあ仕方ないか。雪予報とかもありましたしね。火曜日は早めに家に帰って、のんびりもしました。
今日からのメニュー、いちごのババロア、なんとかできました。今朝、型に入れた時には、これはもう大失敗だ、と思ったのですが、ギリギリセーフな感じ。なんでそんなギリギリな感じかというと、今朝まで迷って迷って、決断ができなかったからなのです。2週間続けるだけのいちごが確保できるのか、いったいどのくらいあればいいのか、ということがうまく想像できなかったのです。私もバカだった。冷凍のいちごとかを考えておけば良かったのですが、ぽよよーんとしていたんですね。それで迫ってきてから慌ててしまいました。ひとまず、今週分くらいはなんとか確保できた感じで、来週についてはまだ未知数です。いちごもだいぶ値段が下がってきたし、大丈夫だと思うんですが、この寒波でしょ。店頭からいちごがふっと消えてなくならないとも限らないとも思ってしまうので、確約はできません。ジャムも作りたいし、本当はシロップも作りたい。レモンも同じようなことが起きていて、もう一回くらいレモンメレンゲパイを作りたいけれど、こちらも今度来るレモンが最終便だったと思うので、2週間分は無理かもという感じです。むずい。
そんなことをずっとクヨクヨ考えていたり、材料を計算したり測ったりして、二日間が終わってしまいました。でも本は読みました!呉明益さんの『複眼人』と、くどうれいんさんの『湯気を食べる』。どちらも面白くてグイグイ読んでしまいました。
呉明益さんの本は前から読んでみたいと思っていて、この本が文庫化されたようで、平積みになっていたのでよし、と思って買いました。とても不思議な物語でした。ファンタジーなのかなと思ったけれど、さまざまな問題が物語の中に織り込まれていて、少し苦しいような気持ちになりました。その中に、ちらっと描かれているのですが、舞台の台湾を、日本がかつて占領していたことが出てきました。この間休んでいた時に読んでいた『美は傷』というインドネシアの物語も、日本が占領していたことが書かれていました。アジアのあちこちに私たちの国が残した傷があるのだなということを感じています。日本にいると、そういうことはすっかり過去のことのようになって、忘れ去られていますが、現地には記憶も、言葉もまだまだ残っている。このことは忘れてはいけないんだなと思いました。
さて、それでは帰ります。昨日も今日もなんか寒いですよね。来週からは暖かくなるというけど、お願いしますという感じ。おやすみなさい。