20250124
こんばんは。今日は今年一番静かな1日でした。だから、本をたくさん読んじゃいました!
今日読了したのは『からゆきさん』です。森崎和江さんの代表作ですね。表題のからゆきさんとは、唐行きさん、のこと。といっても、中国だけではなくて、朝鮮半島、シンガポール、インドなどに売られていった娘さん達のことです。娘さん、というのは12歳とかの子もいたらしく、女性、というにはあまりにも幼いですよね。同じ女として、どんなにか怖かっただろう、嫌だっただろう、と思うのですが、インタビューしているわけではないので、そういうことにはあまり踏み込んではいません。ノンフィクションらしく、客観的に数字や当時の新聞などの資料が挙げられています。さまざまな登場人物がいますが、中でも印象的なのがインドで成功したヨシさんです。自分たちのやっていることは民間外交である、という意識のもと、マッサージサロンを開いて独立しました。ガンジーにも呼ばれるくらい成功を収めた彼女でしたが、戦争が始まり、日本に帰ります。数奇な運命です。彼女達の生きた時代、そして今から読むと、この本が書かれた時代、二つの時間を感じながら読みました。そして、かわいそう、悲惨だ、ということではないのですね。人はそれでも生きていく、生きていたんだということを尊重することが大切なことなのだと感じました。(森崎和江/『からゆきさん』/朝日文庫)
ちなみに、この本は朝日文庫から出ているのですが、意外と置いていない書店が多いです。配本のセットのようなものの中に入っていないのでは、と思っています。私はBread&Rosesさんで購入しました。松戸のくまざわ書店さんにもありました。
さて、それでは帰ります。今日はすごく眠かったので、たっぷり寝ないと。最近睡眠の質が悪いような気がするんですよね。浅いというか。同じ寝るならしっかり寝たい。それではまたあした。おやすみなさい。