喫茶と読書 ひとつぶ

20241123

休み明けです。夕方までものすごく凪いでいて、どうしようかと思いましたが、日が落ちたくらいから店内に賑わいが。ホッとしました。

忙しくなるかもしれない、と思ってビクビクしていたので、ちょうどよかったのかもしれません。そして、昨日買った『入門講義 人類学の冒険』という本も結構読み進めることができました。この本の著者は一昨年のお正月にがっつり読んだ『不穏な熱帯』の里見龍樹さん。これを読んだ時には、なぜ人類学は人類学について書くのか、と思ったりしたけれど、いろいろ勉強するうちに、この本で得た知識が少し頭に入っていることが役に立ったりしたのでした。といっても、うろ覚えではあるので、もう一度読みたいなと思っていたら、新刊で人類学入門的な本が出る、ということで嬉しくてすぐ買ったのでした。19日に発売ということだったので、盛岡のジュンク堂でも探したりしました。残念ながら見つけられなかったので、昨日流山で買いました。

まだ途中なので、この本のできた経緯などはわからないのですが、本当に大学1・2年生に向けた講義を書き起こしたような文章で、とてもわかりやすいです。人類学にとって、フィールドワークとはどういう意味があるのかとか、19世紀末から20世紀初頭から始まった人類学の変化など。もちろん他の入門書にも書いてあるだろうけど、里見さんのフィールドのメラネシアでの体験も交えて書かれているので、具体的で血肉の通ったものになっています。

単身で全く知らない、言葉もわからない土地に行って、知らない人の家にお世話になって、しかも何を研究するのかはなかなか見えてこない。そんなことをするのって、ものすごい勇気ですよね。若い女性の研究者の方とかもいらっしゃるので、怖いことなどなかったのだろうかと、とにかく尊敬です。

さて、それでは帰りますね。明日もよろしくお願いします。おやすみなさい。