喫茶と読書 ひとつぶ

20240808

こんばんは!いよいようちのお盆が始まります。今日息子が仙台から帰ってきます。ここから約1週間、出たり入ったりです。楽しみなような気もしますが、結局私は普通に働くので、あんまり関係ないですね。お正月のお休みの方が、みんなで一斉に休む感じです。それでも、久しぶりに家族に会うのは楽しみです。これは久しぶりだからいいのだろうなとも思います。

火曜日と水曜日のお休みは、買い出しや仕込みばかりで、あんまり楽しいことはしていませんでした。とにかく本が読みたくて、火曜日は少し遅い時間までひとつぶで読んでいました。今年は買った本を書き出して、それに読んだものに印をつけています。雑誌などは別にして、結構読んでいるのですが、それでも積読が溜まっています。焦りはしないのですが、読みたい読みたいという気持ちは高まっています。そして、この間は日曜日に本屋さんに行ったので、このお休みは本は買いませんでした!本屋にはちょこっと行きましたが、さらっと回るだけにして、暮しの手帖だけ買いました。ちょっと抑制効いています。

火曜日に読んだのは、『ことづての声/ソマの舟』という本です。YATOさんで見つけて、棚に戻して、やっぱりもう一回見て、棚に戻してっていうことをやって、結局お持ち帰りした本です。著者はふるさかはるかさんというアーティストです。造作が凝っていて、右びらきのたて組は「ことづての声」、左びらきの横組は「ソマの舟」です。「ことづての声」は取材の記録、「ソマの舟」にはエッセイと木版画が収められています。取材は、南津軽と南部地方の手仕事の三人のインタビューです。マタギ、木地師の山中さん、漆掻き、塗師の鈴木さん、鍛冶屋の中畑さん。

熊の話や、命を止めるという言葉、サンスケのことなど、山中さんの話はどれもすごく面白かった。そして、鈴木さんの漆の話は、本当に知らないことばかりでした。漆の木からどのように漆を取るのか、まずそこから知らなかったし、漆を取れば、その木は死んでしまうことも、知らなかった。そうやって、自然と調和しながら生きてきた人たちの話は、今の私が生きているこの世界とは全く別の世界のようで、同じ時代を生きている人の話をは思えなかった。今、この環境が不自然だとは思えないのだけど、もう少し違う世界を作り出すことはできなかったのかと思う。(『ことづての声/ソマの舟』ふるさかはるか・信陽堂・2023年11月)

さて、それでは帰ります。今日は何気なく忙しい1日でした。明日もよろしくお願いします。おやすみなさい。