喫茶と読書 ひとつぶ

20251024

こんばんは!今日は何となくペースの掴めない日でした。昨日のことがあったので、今日もゆったりだろう、と思っていたら、何となく席が埋まっていって、帰るお客様あり、来るお客様あり、みたいな感じで途切れなく夕方まで続きました。すごく忙しいというわけではないけど、ずっと手が空かない日でした。いろんな日がありますね。仕込みはちょっと少なめでしたが、まあだいたい賄えたかな、という感じです。タルトタタンは夜には完売でしたが。

そのタルトタタン、ただいま冷やし中です。私は寒いのですが、タタンちゃんのために窓を開けて風を入れています。早く冷えろー。

さて、そんなわけで『ゾミア』夕方以降ちょっと読みました。そしてついに終章です。これがとてもよくまとまっていて、これを読めば全部OKじゃない?みたいな感じです。それもあと数ページなので、もう読んでしまおうかな、と思っています。

ゾミアというのは、東南アジアの北の方の山岳地帯のことで、国家による束縛から逃げてきた人が住んでいました。私たちの先入観で捉えると、そこに住む人たちは文明から取り残された人たち、というイメージですが、この本ではそうではなく、むしろ袂をわかたった人たち、という捉え方をしています。面白いのは、ゾミアの人たちだけではなく、アフリカのベルベル人とか、ロシアのコサックとか、アメリカの先住民のことも似た例として取り上げていることです。ゾミアについての資料などが少ないからなのかな、とも思うのですが、同じように国家の周辺に位置する人々を取り上げて、そこから分析をしています。あんまりロマンチックに捉えてもいけないと思うのですが、世界中に、国家の束縛を嫌って山の生活をしている人々がポツンポツンと暮らしている、というのはとても勇気の出るイメージです。きっと私にはそんなことはできないだろうけど、そういう心が世界中に生きていた、というのは嬉しいです。

さて、そろそろ調理に戻ります!今日もちょっとカラメルは深めかもです。ちょうどいい地点がわからん。それではまた明日。おやすみなさい。