20250823
今日は夜集中型でした!昼のうちにたくさん読書できました!ついに、モースの『贈与論』読了です。
と偉そうですが、いつもの通り、どれだけ理解できているかは疑問符です。でも、自分がこの本に抱いていたイメージがちょっと変わりました。私が『贈与論』について知ったのは5、6年前。小倉ヒラクさんの『発酵文化人類学』の中に出てくるクラの話からです。今確認したところ、この本ではマリノフスキーは出てくるけれど、モースは出てこないみたいです。それでも、そこで「贈与」という概念を学び、それから人類学らへんの本をいろいろと読んでいるうちに、結構いつでも出てくるのが、この『贈与論』でした。
実際に読んでみて分かったのは、本当に「贈与論」なんだな、ということでした。この本について言われるのが、メラネシアのことだったり、北アメリカのことだったり、というイメージだったのですが、ゲルマン民族とかヒンドゥーとか、ちらっと中国とか、空間も時間ももっと広いところについての考察でした。そして、最終章では、その広い事例から導き出される、未来への展望、希望、可能性が語られていて、ここでググッとテンションが上がりました。グレーバー先生がモースに言及するというのはよくわかる!という感じです。
私が文化人類学と聞いてイメージするのは、まさにこういうものだったなと思いました。モース自身は、社会学としているようですが。異文化でフィールドワークをして、そこでの経験を今の時代に照らし合わせて、よりよい未来を探る、ということですね。だからこそ、閉塞感のある時代には文化人類学の学びが求められるのでは、と思っていました。今は、そう簡単ではないようなので、少し考えは変わりましたが、『贈与論』はそんなイメージにぴったりでした。これは何度も読み返したくなる本だと思います。読めるかなどうかなと思ってチャレンジできなかったけれど、読んでよかった。これだけ色々な事例をまとめ上げるモース先生、尊敬です。(マルセル・モース著 森山工訳/『贈与論 他二篇』/岩波書店)
『贈与論』を読み終えて、久しぶりに小説を読んでいます。『水脈を聴く男』。めっちゃ面白いです!それではまた明日。おやすみなさい。