喫茶と読書 ひとつぶ

20250411

こんばんは。春は眠いです。本を読んでいるといつの間にか目を瞑っていて、びくっとします。

今また、レヴィ=ストロースについて書かれた本を読んでいます。難しいので、解説書も難しい。わからないところもたくさんあるんですが、とりあえず本編は読もうと思って頑張っています。その中で『悲しき熱帯』について書かれていて、この本の中で、白人に対しての批判的な眼差しと、現地の民族の人たち(言い方これで良いのか?)への共感に満ちた語り口というふうに対比しています。これは全くそうなのですが、私は『悲しき熱帯』をこの間読んだときに、どうしても、そのあなたも白人ですよ、ということが浮かんできてしまいました。絶対に、絶対に現地の人を低く見ようというような意図はないだろうし、心にもないと思います。それは絶対。でも、絵として浮かんでくるのが、堂々とした体格で自信に満ち溢れた白人と、小柄な現地の人たち。その情景を目に浮かべると、彼にそのような意図がなかったとしても、何かその場を制するような振る舞いというのはなかったのだろうか、と思ってしまうのです。これは私の偏見がもたらすものなのだろうか?私の中には根強い欧米信仰のようなものがあって、それを反映してしまうのだろうか?『悲しき熱帯』は大変な名著で、とても面白く、胸躍る作品なのに、どこか寂しさを感じてしまったのです。

最近、ポッドキャストでずっと哲学のことを聞いていて、東洋哲学もあるのですが、ほとんどが西洋哲学の話で、やっぱり日本人である自分だと、ちょっと違うふうに捉えるのではないか、と思ったりすることがあります。根本的には日本人だから、イギリス人だから、とかということではないと思うのですが、背負っていたもの、日常の習わしなどが、自分を作り上げているのだなあと感じます。日本の哲学者の勉強をしたいなあ。

さて、それでは帰ります。今のところ雨は降っていないようですね。このまま降らずに明日に突入するのかな。明日は良いお天気なんですよね。嬉しいです。ではまた明日。おやすみなさい。