喫茶と読書 ひとつぶ

20250307

すごい風でした。気温は高めだったみたいですが、あの風ではね。私も昨日はサボっちゃったけど、今日はしっかりマルサン堂さんまで歩きました。帽子をかぶって!

小学校にひっそり植えられている梅に、前から注目していました。気がついた時にはまだ枯れ木みたいな感じだったんですが、だんだん枝の先が膨らんできていて、これ梅かな?と思っていました。今日久しぶりに確認したら、紅梅で、ぷっくり膨らんでいました。上の方にはちょっとほころびかけているものも。嬉しかったです。

こんなふうに暑くなったり寒くなったりの気温の中で、植物たちはしっかり芽を出したり花を咲かせたりしていて、えらいです。鳥もね、メジロかな?梅の蜜を吸っていました。すごく小さいのね。写真に撮りたかったけれど、かなり上の方だったので、写りませんでした。

今日はユクスキュルの『生物から見た世界』を読みました。岩波文庫の薄い本で、だいぶ前に買ったと思うんですが、水曜日くらいから読み始めて、今日読了。ものすごくいい本でした。<環世界>という概念を書いたものなのですが、それぞれの生物にはそれぞれの世界の見方がある、という感じです。人もみみずもダニも、みんな自分の周りに「環世界」というシャボン玉があるような感じ。とても不思議で、でも理屈の通っている考え方でした。そう、今思い出しましたが、ベルクソンについての本を読んでいるときに、この本の存在を知ったのだな。それで積読していたのでした。難しそうだなと思いましたが、とても丁寧にゆっくり説明してくれているので、ちゃんと読めたと思います。いや、でも説明はできないのよ。すみません。

いつくらいの本なのかなと思いながら読んでいましたが、最後に解説があって、1934年みたいです。確かにエーテルとか出てきたので、古いなと思ったのですが、考え方はとても新鮮でした。前に読んだ『タコの心身問題』のこともちょっと思い出したりしました。世界は不思議に満ちています。

さて、それでは帰ります。明日はまた灯油を買ってこないとですね。そろそろ出番も終わりかと思うけど、明日明後日が寒そうです。おやすみなさい。また明日。