喫茶と読書 ひとつぶ

20241230

今年も残すところあと1日という感じになってきました。今日は午前中からひとつぶの掃除をしていました。といっても、片付け、兼掃除なので、ピカピカというふうにはなりませんが、少しさっぱりしたと思います。壁の埃なんかも払ったりして、普段の掃除よりグレードアップ。窓もできる限り拭きました。キッチンの方までは手が回らなくて、こちらは春くらいまでにちょっとづつやろうかなというところです。

経費などもだいたい入力が終わっていて、昨日までの売り上げも出ました。去年よりはマイナスですが、想定内というところです。その分、去年よりは心も体も余裕ができていたので、それはよかったと思います。ただ、原価は上がっていて、そこが課題かな。もう少し何かやりくりする必要はありそうです。今までも贅沢品は使っていないと思うんですけどね。メニューの中の無駄な部分なども検討する必要はあるかもしれません。

来年の7月には5周年となるので、そこも何かちょっとした記念になることができるといいなあと思っています。今の時点でこんな薄ぼんやりしたことを言っているということは、たいしたことはできないということなんですけど。自分でも5年も続けられたことは奇跡だなあと思うので、この感謝の気持ちを表せたら、と思っています。

さて、そのほか今年の振り返り。個人的に衝撃だったのは、やはり川村美術館のことですね。先日最終的な決定があって、残念ながら縮小、東京移転ということになりました。このブログでも何回も書いたように、あの場所での空間も含めた体験が素晴らしかったので、この決定については残念という言葉しかありません。しかし、署名運動などのおかげで、閉館という最悪の事態だけは免れたのだと思います。

川村美術館の休止が決まってから、私も毎月行こう、と思ったのですが、9月と10月に連続で行ってみて、毎月は無理だなということを感じました。企画展が年に2回あるとして、その合間に2回、合わせて年に4回、というのが私の理想のペースかなというふうに思いました。そういう人が多いと仮定すると、そのペースで行く人の人数を増やさないといけません。となると、今の場所ではやはり無理があるということなのでしょうか。確かに、アーティゾン美術館に平日に行きましたが、かなり多くのお客様がいて、都内の美術館というのはこのくらいの動員があるのだなあと思ったことがありました。

今回の決定については、残念でもありますが、都内にできる新しい美術館を楽しみにしようと思います。また、ロスコをはじめとした収蔵品がどのように残されていくのかも見守りたいと思います。来年の3月まで佐倉にできるだけ行きます。川村美術館と、DICには本当に感謝です。

最後に今年読んだ本の中から。冊数は、だいたい120冊くらいでした。バージニア・ウルフから始まった今年の読書。6月くらいに読んだ『痛みの<東北>論』が印象的でした。家族が二人東北にいるということもあったためか、また東京の近郊という場所に住んでいて、東京都の格差ということを感じ始めていたということもあって、心に残りました。そこから『苦界浄土』を読み、森崎和江を読み、という、今までの私の読書にない分野が開けていきました。

その他には、人類学をきちんと学ぼうと思って、新書で何冊か入門書を読んでいたり、マルチスピーシーズについての本を読み始めていたりします。グレーバーは結局まだ全然読めていないのですが、来年もひきつづき挑戦していきたいところです。

さて、それではもう少し片付けをして帰ります。これが今年最後のブログとなります。今年もたいへんお世話になりました。来年も静かに確実にひとつぶをやっていこうと思います。ブログの内容ももっと充実したいなと思いつつ、文章を書くということはなかなか時間も手間もかかることで、実現できず駄文を垂れ流してしまい、申し訳ありません。来年もどうぞよろしくお願いします。それでは皆様良いお年を。4日には更新をしたいと思っています。それまで安全にお過ごしください。ありがとうございました。