喫茶と読書 ひとつぶ

20241220

こんばんは。まだ営業中ですが、書き始めています。というのも昨日と同じような展開になりそうだからです。昨晩焼いたシフォンケーキはものすごい底上げでした。今朝型から外してがっかりでした。それからもう一回生地を作り、焼きました。それを開店前に見たところ、もう型から外して良さそうだったので外したところ、底上げは見事になくて、これならいいかもということでメニューを続行することにしました。しかし、時間が経つにつれて縮んできたような気がします。縦方向ではなくて横方向で。奥が深いですね。なので、また今日の夜に明日の分のケーキを焼かないといけません。そら、昨日と同じ。ひとまず今朝の要領+改善ということで生地を作ろうと思います。あいかわらず膨らみすぎるんですよね。それが縮んでいくんだと思います。メレンゲが弱いということなのか?「シフォンケーキ 爆発」で検索して対策を調べていたら、自分のブログが出てきて笑いました。

昨日も今日もいつもと違う人の流れがあってちょっと混乱しています。昨日は特にびっくりで、昼間はこれどうしよう、というくらい人がいなかったのですが、18時過ぎになってお客様がたくさん!こんなこともあるんですね。しかも久しぶりの方が多くて、嬉しかったです。そして今年初めての「よいお年を」でした。いよいよそんな季節ですね。

そしてこの間の火曜日、東京都現代美術館に行ってきました。今週末から坂本龍一の展示が始まるので、きっと混んでしまうだろうと思ったんです。坂本さんのも来年行こうと思っていますが、この日見たかったのは『MOTアニュアル コウフクノシマ』という展覧会です。最近知った写真家の方の展示があり、実物を見たかったので。清水裕貴さんという方で、小説も書かれています。「曲線」という本屋さんのHPで写真集を見かけて、表紙にグッと惹かれるものがありました。しかし、その時は買うこともなく、ただ、画像だけが頭に残っていたのです。それがつい最近、Xで投稿を見かけて、それは別の写真だったのですが、やはりすごく印象的でした。調べてみると、あの写真集の人だ、ということで、それでも実物が見たいなあと思っていたら、東京の丸善に本があって、めくって見ていたらこれは買わないとダメなやつ、ということになりました。そして今回の展覧会があることを知り、早速行ってみたというわけです。

清水さんは小説家でもあるので、今回は写真と短い寓話のようなものの朗読、言葉のスライドの複合的な展示でした。しばらく耳を澄ましながら、写真を眺めて、世界観に没入しました。人もあまりいなくて、とてもいい時間でした。貝の記憶の話。

この展覧会は4人のアーティストによるものだったのですが、庄司朝美さんという方の絵も、ものすごくよかったです。私の目の認識力だと、一度パッと見ただけでは処理できなくて、隅から隅へ視線を動かして、隠れた画像を探す、というふうに見ていました。鳥だったり、人の顔、牙なんかが、後から後から発見されて、不思議な体験でした。

庄司さんの展示を見て、出口に向かうと、係の人が、もう一つありますよ、と小さな部屋を教えてくれました。そこにはこの展示のタイトルの元となったのであろう『コウフクノシマ』という絵がありました。これがすごくいい絵でした。手を伸ばせば欲しいものが手に入る小さな島でした。不謹慎だけど、こたつを思い浮かべてしまった!

その他イケムラレイコさんの展示なども見て、調べておいたご飯のお店に行ったら、なんとその日は貸切でした!それはないぜ。火曜日はお休みのお店も多くて、ここで私はランチ難民に。さまよった挙句、ようやくお蕎麦屋さんを見つけてお腹をいっぱいにしました。そのあとは青山ブックセンターに行き、悩んで1冊購入。そして表参道から千代田線へ。実は私の目的地はまだもう一つあったのです。金町の図書館で読みたい雑誌のバックナンバーがあったのです。綾瀬あたりまではなんとなく覚えているのですが、ハッと気がついたら松戸でした。慌てて降りて、どうしようどうしようと思いながら、ひとつぶに帰ってしまいました。疲れちゃったんですね。図書館はまた行こう、そう思っています。

さて、ここまで書いて閉店時間になりました。そして今、シフォンケーキも焼いて、逆さまになっています。今日はなんと!爆発していません。これいけたかもしれません!頑張れーケーキ!それではまた明日。おやすみなさい。