喫茶と読書 ひとつぶ

20241031

10月終わりましたね。月初に風邪で休んで始まって、どうなることやらと思いましたが、どうだろう。なんとかなった感じかなと思っています。マイナスはマイナスのままですけどね。

さて、火曜日に千葉市美術館に行ってきました。『Nerhol 水平線を捲る』という展覧会を見るためにです。9月からやっていたこの展覧会、11/4までなので、会期ギリギリになってしまいました。川村美術館で、この展覧会のポスターを見て、面白そうだなと思ったのがきっかけだったと思います。Nerhol、というのは田中義久さんと飯田竜太さんによるユニットです。田中さんがグラフィックデザイナー、飯田さんが彫刻家のようです。いろんな作品がありますが、一番特色のあるのは、連続写真を重ねて貼り付けたものを、グラインダーで削った作品です。等高線を思い浮かべるとわかりやすいかも。人物のポートレイトだったり、帰化植物だったり、グラインダーで削ることによって、一枚の写真では一つの時制だったものが、下に隠れている時制が現れるのです。こんな言葉ではなかなか伝わらないので、ぜひ事物を見てほしいのですが、すごく面白かったです。こんな方法があるんですね。すごいなあ。マイブリッジの馬の連続写真や、デュシャンとの関連などを思わせて、ワクワクする展覧会でした。千葉市美術館の所蔵品も含めた展示で、なんと恩地孝四郎が描いた朔太郎の絵もあって、びっくりでした。図録が欲しかったのですが、この会期の終盤でも、まだ制作中のようで、なくて残念でした。普通に書店でも手に入るだろうから、ぜひ見てみようと思います。写真のこうした作品以外にも麻を素材にした作品もあって、それはすごく綺麗でした。本当に行ってよかった。

この日、昼くらいから雨の予報で、傘は持って行ったのですが、気温の方は全く考えていなくて、すごく薄いワンピースを着て行ってしまいました。行く時もちょっと寒いなと思ったのですが、美術館を出たら風もピューピュー吹いてるし、雨は降ってるし、ものすごく寒かったです。千葉は寒いよ。

千葉市美術館は、行ったことがある方はご存知だと思いますが、建物自体もとても美しくて、楽しいところです。他にもいろんな展示があって、Nerholの関連で、田中さんが装幀を手がけた本を見ることができました。その中に、サイ・トゥオンブリーの写真の展覧会の図録があって、それがとてもよかったです。川村美術館での展覧会の図録でした。

千葉には、新京成から京成の乗り入れで行くとあっという間ですね。直通に乗ったら眠っていけるし。同じ千葉県内だけど、なかなか行かないので、新鮮でした。

さて、それでは帰ります。布団をそろそろ冬のものにしようかな。朝方とか寒いですよね。寝巻きがわりにまだTシャツを着ているので、それも冬のパジャマにしよう。ようやく、というか、秋は飛ばして冬ですね。皆様体調に気をつけて。それではおやすみなさい。また明日。