喫茶と読書 ひとつぶ

20240823

セミ爆弾という言葉知っていますか?私は先日ネットニュースで初めて知りました!なんてピッタリ。見た瞬間に気に入ってしまいました。その記事はセミがひっくり返っている時に、それがセミ爆弾なのかそうではないのかの見分け方を解説していました。足が開いている場合はセミ爆弾である可能性が高く、足が縮んで胸のところに集まっている場合はセミ爆弾ではない可能性が高い。そこで、ひとつぶに向かう階段でひっくり返っているセミを見てみました。

実はこのセミ、一昨日には1階と2階の間でひっくり返っていたのです。ところが、翌日、つまり昨日ですが、2階と3階の間に上がってきていたのです。何かの拍子に体を回転して、上まで飛んできたに違いありません。(わざわざ運ぶ人はいないでしょうから)そこで、観察してみると、微妙に足が開いている感じ。でも、ぴくりともしないし、左側は割と開いているけど、右側はきゅっとしまっているようにも見える。(あんまり明るくないので、よく見えなかったけど)そこで、これはセミ爆弾ではない、と私は判断しました。なぜなら、もう開店の時間が迫っていたし、このセミをここに放置するのは嫌だったのです。そこで、持っていたDMの封筒の先で、セミを掬って足を下にしてあげました。すると、セミは足を突っ張って顔の方を上に持ち上げたではありませんか!皆様もご存知の通り、セミは腰や首を曲げることはできませんので、つまり、頭に近い方の足を伸ばしてお尻が下がっている、斜めになったわけです。え、これ生きてるじゃん、ということはセミ爆弾じゃん!ここでパニック。もう一回転がせばよかったのに、どうしようどうしようとなって、なぜかお尻を押してしまったのです。爆弾炸裂。キキキキーッ。ひとつぶのドア方面に飛んで行きました。そしてあちこちぶつかってどこかへ。お客様が来た時に、セミ爆弾に襲われるとまずいので、探したのですが、見つかりませんでした。4階までいってしまったのかもしれません。

足が開いていたらセミ爆弾、という知識を持っていたのに、なんでひっくり返しちゃったんだろう。そしてお尻を押してしまったのだろう。人間は愚かなものですね。知識なんて、なんの役にも立ちゃしねえ。

というわけで、(どういうわけで)帰ります。うちのマンションの廊下でも、たびたびセミがひっくり返っているのを見ます。もう私は絶対に触らない。みなさんも気をつけてくださいね。心臓に悪いです。それではまた明日。おやすみなさい。