喫茶と読書 ひとつぶ

20240812

お盆ですね。Xできゅうりとなすにロボットみたいな足をつけて動かす動画があって、笑ってしまいました。くる時にはきゅうりの乗って早く、いってしまう時にはなすに乗ってゆっくりと。それぞれスピードが違ってました。こんなこと思いつくのすごいですね。

今日は夜は静かで、早く閉店したのですが、ダラダラしてしまってこんな時間。まあ、そんな時があってもいいですよね。今週はなかなかに忙しかったから。

昨日に引き続き森崎和江の本を読んでいます。『闘争のインターセクショナリティ 森崎和江と戦後思想史』。すごく面白いです。これからマルクスがらみのところに入るので、ちんぷんかんぷんになる可能性はありますが、ここまではかなり読みやすく、わかりやすかったです。

この本は森崎和江さんの思想を全生涯にわたって書いているものではありません。1958年から60年代前半の筑豊時代をピックアップしたものです。この時代の著作に『まっくら』というものがあります。それは(元)女坑夫たちの聞き書きと、各章の末尾に森崎さんの感想が独白調で書かれているものです。この聞き書きには森崎さんの言葉は一切入っていなくて、(元)女坑夫の語りが書かれています。これを読み解くのに、著者はランシエールの「翻訳」という概念を使って説明をします。「翻訳」とは、知性の平等のことであり、「思考は他者のために分割され、語られ、翻訳され、他者はそこから別の物語、別の翻訳を作る」のです。ランシエールという人は、教育論として、教師が上で学生が下というヒエラルキーを批判したのです。この「翻訳」という概念を使って、森崎と(元)女坑夫との聞き書きが分析されていきます。

私の力量だと、このくらいしか書けません。ちゃんと書こうとしたら、1週間くらいかかるかも。まだまだ理解が浅いなあ。とにかく、かなりスリリングで面白い本です。『まっくら』も読んでみたくなりました。私は森崎和江の本は読んだことがありません。詩人として名前を聞いたことはあるけれど、くらいの理解です。どこまで読み進めるのか、それも楽しみです。

さて、それでは帰ります。次の木曜日からはあんまり何も決めていないのです。カレーはキーマカレーです。おやつはプリンとスコーンはやります。スープとおやつ、どうしようかな。特におやつは何も考えていない。何かあったような気がするけど、どうしよう。これから考えます。木曜日のSNSを楽しみにしてください。今週もありがとうございました。おやすみなさい。