喫茶と読書 ひとつぶ

20240414

今日は初夏でしたね。ひとつぶの中はそれほど暖かくはなかったのですが、窓から見える欅の緑がすごく綺麗で。さくら祭りの頃はまだふやふやだったのに。しっかり立派な青葉になりました。春ってすごいですね。

今朝、イランからイスラエルにミサイルが発射された、というニュースを聞きました。ドキン、としました。去年の10月7日から、イスラエルとハマスの間で戦闘状態、またはガザ地区のジェノサイドが続いているのですが、それに対して、他のイスラム諸国が割と冷静な対応をしているような感じだったので、それは良いことだと思っていました。ところが、ついに始まってしまったのかも、ということです。ロシアとウクライナの戦争もまっったく終息に向かっているふうではないし、恐ろしいです。そんな最中にアメリカに行って、軍事的な協力関係を深めてくる首相も困ります。もし誰かが戦場に向かわないといけないような事態になったら、先頭を切ってあなたが行ってくださいね、と思います。

先日お客様から『戦争をやめた人たち』という絵本をいただきました。文・絵は鈴木まもるさん。読ませていただきましたが、たいへんすてきなお話でした。似たような話は何かで見たか読んだかしたことがありましたが、人は戦っているより遊んでいる時の方が絶対に生き生きするんだな、と改めて思いました。「万人の万人に対する闘争」などという言葉もありますが、人間は本来争いごとより平和を望んでいると、私は思いたいです。

さて、この絵本は第一次世界大戦中の出来事を書いています。私はこの第一次世界大戦、塹壕という言葉を聞くと、赤毛のアンシリーズの『アンの娘リラ』を思います。シリーズ中でも、私はこの作品が割と好きでした。これはタイトル通り、アンの末の娘のリラが主人公で、アン自身はそんなに登場しません。そして、舞台は第一次世界大戦中のカナダなのです。兄弟が軍に志願して戦場に次々と赴いていきます。アンもリラも、女性は家に残り、銃後の生活を送ります。時々兄たちから手紙が届き、そこに塹壕が登場するのです。今読んだらどう思うのか、ちょっとわからないのですが、昔読んだ時に戦争のことを憎い、と思いました。大切な人を奪ってしまう、永遠に埋まらない食卓の席を作ってしまう。絶対に嫌だ、日本は憲法で戦争をしないと決めていて良かったと思いました。

それでは今日は帰ります。おやすみなさい。また明日。