喫茶と読書 ひとつぶ

20221106

来週木曜日から掲示板を開ける「ひとつぶの読書週間」ですが、昨日お題は「料理」と書きましたが、「食」にしようと思います。料理というと、範囲が狭くなりそうな気がして、もうちょっと広い意味で食べること、食事、食材、お店といったことも含めていきたいです。そういう意味では食べ歩きの本なんかもありだし、ワインの土についての本なんかもありですよね。

最近私が注目したのはワンオペでやっているお店の本です。これは立ち読みしかしていないのですが、なかなかいい本で、ちょっと欲しいなあと思っています。人を雇わずにワンオペで営んでいる20くらいかな、お店を取材したもので、それぞれの工夫や苦労が書かれていました。もちろんどのお店もひとつぶより規模も売り上げも多いお店で、フレンチだったり中華だったりと、本格的に調理の世界でやっている方達ばかりです。でも、それだからこその知恵があって、私でも応用できるところがありそうです。

ワンオペってこうなっちゃうんだよな、ということが今日もありました。調理しているときにお客様のご来店と退店の時間が重なる。よくあることで、今日は調理も終盤だったので、ご来店のお客様にはメニューをお渡しして、退店のお客様には少しお待ちいただきました。料理のご提供の後に、まずお会計をして、その後にお水とおしぼりのご提供、ご注文を伺う、という流れに。この場合、ご来店いただいたお客様は5分以上お待ちいただいている状態で、とても申し訳ないな、と思ってしまいます。でも、多分どうしようもないんですよね。解決方法があるとしたら、オペレーションを変更するしかない。前払い制にするとか、カウンターで注文を受けるとか。それはちょっと違うなあと思うので、お声がけしながらお待ちいただ苦ことになってしまうのです。お客様の方でもいろいろ気を遣ってくださったりして、本当に申し訳ありません。

フレンチでたとえばコース料理なんかをご提供している場合は、こういうことは避けることができるのかもしれないですね。そういうヒントだったり、やっぱりそうですよね、という共感できることなんかがたくさんありそうな本です。ざっと本文のところは立ち読みしちゃったんだけど、ちゃんともう一度読みたい気がしてきました。

それにしても、こういう内容が本になるということはちょっと驚きです。ワンオペでお店をやろうかなと思う人ってそんなにいるんだろうか。開店したときにはワンオペでも、軌道に乗ったら人を雇う、というのがセオリーな感じですよね。私は人を雇ったりはできないけど、思うのは人を雇わないと回らない、というくらいにならないと売り上げを伸ばすのは至難の業なのでは?ということです。調理の技術の問題かもしれないけれど、一人で仕入れをして仕込みをしてそれで稼ぐ、というのは大変なことだと思います。仕込みをしないと、売るものがないですもんね。

というわけで、お題は「食」で。これ来年は「住」なのでは?と予測しちゃいますね。そうかも!それでは今日は帰ります。明日もひとつぶをよろしくお願いします。それではおやすみなさい。